セカンドシーズンについて

セカンドシーズンは本来ファーストシーズンのメインとなる予定だった物語です。6話構成は初めてで難しかったですが構成自体は12話編成よりやりやすく感じました。 1本あたりの尺はもう少し長くしたほうが良い気もしました。

今回はスケジュールの都合で、脚本とデザイン、コンテチェックをメインにして、現場作業を新しいスタッフチームに任せました。僕が直接現場に入らない事で、この物語がどのような映像になるのか?

僕自身もフィルムの仕上がりを楽しみにしています。

新キャストに関して

黒羽とキースの前に立ち塞がる新たな敵のキャスティングに関しては、ファーストシーズンのラストにチラリと顔見せしていた寺島拓篤さんを筆頭に、KENNさん、内山昂輝さん、潘めぐみさんという強力な布陣が揃いました。

また、秘密を握る国王に宝亀克寿さん、王子に咲野俊介さんという渋く重厚な方々に、脇を固めてもらっています。

スタッフである僕自身、続きが観たくて仕方がなかった作品『B: The Beginning』の続編である『B: The Beginning Succession』が漸く、Netflixで配信される運びになりました。

多くの謎に満ちた本作ですが、セカンドシーズンはファーストシーズンよりも、アクション描写が多めのスピーディーな展開になっています。
新たな敵の存在も明かされ、益々目が離せませんよ。
ご期待ください。

続編の制作について

まずオリジナルで続編ができたことを嬉しく思っています。

ファーストシーズンの制作がかなり前だったので、制作スタッフも新しい方を中心に制作しました。

6話構成という形でしたので、『B: The Beginning』全体で考えていた物語の中でどこまでの話を作れるのか、そこを決めるのはなかなか難しかったです。世情もありファーストシーズンに比べ制作は困難の連続でしたが、スタッフの方が粘り強く対応してくれたのでなんとか完成までもってゆけました。
制作できたことに感謝です。

美術について

ファーストシーズンと大きく変えた部分は無く、世界観は前作の延長線上として考えています。

シーンごとに最初に浮かんだイメージを大事にしつつ全体的なバランスで空や海の色は決めています。

暗いシーンはつぶれて見えない闇の部分をつくるように心がけました。

謎の塔について

古代巨石文明や今日における寺院のような信仰の為の空間あるいは信仰の象徴そのものとなる塔です。

日常とかけ離れた存在として絶海の孤島にたたずみその姿は異彩を放つというか異形かも。

バベルの塔やサグラダ・ファミリアのような特異な存在ということでデザインしました。

塔の内部について

塔の内部には居住を目的とした建物ではないものの、一定の居住空間はあると塔のデザインを打ち合わせた際に話しました。本編で出てくる部屋は塔の管理者の私室や居住空間といった場所です。